下水処理場で脱水した汚泥の移送にモーノポンプを使用いただいています。納入当初より順調に稼働していましたが、数年後に「脱水機を更新したら送れなくなってしまった」とお電話をいただき、現場へ急行。調査の結果、脱水機の更新によって良く絞れるようになり、配管抵抗がポンプの仕様圧力を上回るようになっていたことが判明しました。脱水ケーキ移送ポンプの更新時期にはまだ早く、ポンプの仕様変更は難しい状況でした。
そこで、配管内壁に水を注入して水膜を作り、含水率の低いケーキを滑らせて抵抗を減らす方法を考案。「絞ったものにまた水を?」という声はありましたが、配管抵抗を軽減する案は他にはなく、テストしてみたところ、一定の効果が確認されました。
現在では、注入ノズルに工夫を凝らすことで効果を高め、幾つかの処理場でご採用いただくまでになりました。濡れた路面のほうが滑りやすいですよね。そんなことがこの発想の原点でした。
NZF型
低含水率の脱水ケーキも無脈動・定量で効率よくパイプ移送するフィーダー一体型。