地下鉄や下水道などのトンネル工事で多く採用される「シールド工法」。
シールドマシンという掘削機でトンネルを掘り進めていく工法ですが、地下水がマシン内に入らないよう、止水材を定期的に供給する必要があります。
この高粘度の止水材をペール缶から引き抜いて供給するのが、ドラムポンプシステムです。
ところが、今回の現場は直径わずか1000mmの狭いトンネル。高さが足りず、トンネル内にポンプを入れることができません。
どうしたものか……と頭を抱えていたところ、担当者の「いっそペール缶ごとポンプを寝かせてしまえば?」の一言で横置きタイプの開発がスタート!
これまで土木業界で活躍してきたドラムポンプシステムは、ポンプが自重で下がっていくしくみであったため、横に寝かせた状態でそれをどう再現するかが課題に。試行錯誤の末、スプリングを使ったレールにペール缶を載せることで解決しました。
高粘度液を吸い込む強い吸引力はそのままに、小径トンネルにも設置が可能になりました!
NTH-DC型
ペール缶から高粘度液を引き抜き、定量移送・供給します。
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