非常に糸引きしやすい樹脂を充填されているお客様から相談がありました。
今までは糸引きが自然に消えるまで待機時間を設けていたが、増産することになったので、待っていられなくなったとのこと。さっそく弊社の充填弁でテストしたところ、待機時間は大幅に改善されましたが、糸引きが発生するケースも。バルブの開閉速度やタイミングで調整を試みましたが、ハサミのようにスパッと切ることはできませんでした。
それならばと技術担当者が考えた一手が「空気で切る」でした。充填弁が閉じるタイミングに合わせて、吐出口に取り付けたノズルからエアーを吹き付けたところ、上手く糸引きを切ることができました。
これまで数秒から十数秒も待っていたのに、エアーの吹き付けはわずか1秒。タクトタイムを大幅に短縮でき、空気の切れで無事に増産に間に合いました。
水状の液体から高粘度液まで、固形物や気泡を含んだ液でも傷めず、定量充填が可能です。残液量も少なく、少量多品種生産ラインでの充填機として多くの納入実績があります。