ポンプの基礎知識のクラスを受け持つ、ティーチャー モーノベです。
今回は、用途に合ったポンプを選定する際に確認すべき事項について、学びたいと思います。1回目は、ポンプの特性と吸い上げる、押し上げる揚程についてです。
ポンプの基礎知識の講座で、「ポンプの種類」「ポンプの原理」について説明しました。ポンプには様々な種類がありますが、どんなポンプでもその構造上、得意な分野(用途)と苦手な分野(用途)があります。
使用目的(用途)に合ったポンプを選択しなければ、そのポンプが有する能力・特性を十分に活かすことができません。例えば、吐出量は最大XXm3/h以上なければいけない、設置場所を考えればXm以上吸い上げる能力がないとダメ、というように。従ってポンプを選定する際には、その目的を明確にした上で、目的に沿ったポンプを選定する必要があります。ポンプの種類別の特性については基礎知識の講座で解説していますので、そちらも参照して下さい。
目的に最適なポンプを選定するには、揚程についてその数値などの条件を確認しておく必要があります。
ポンプは流体を低いところから高いところへ移送する、または圧力を加えるため機械です。どれだけの高さを吸い上げるか、あるいは押し上げるか、またいくらの圧力を加えるのかの数値を知ることで、それに適した性能のポンプを選ぶことができます。
NPSHava、NPSHreqはポンプで液が吸込可能か否かの判定に利用されます。詳細は下記を参照して下さい。
そろそろ時間ですね!最後にまとめをしておきましょう!!
次回は、選定時の重要なファクターである移送液の性状に関して講義する予定です。