こんにちは!ティーチャーモーノベです。今回もポンプの種類について、『容積式ポンプ』について詳しくご説明します。
容積式ポンプは、一定空間容積にある液を往復運動または回転運動にて容積変化させ液体にエネルギーを与える機械です。これも大きく2つの種類に分類することができます。
ピストンまたはプランジャーの往復動により液体の吸込・吐出し作用を行うポンプです。下図のようにさらに3つの種類があります。
最も古く開発されたポンプらしいポンプです。シリンダー内部のピストンを往復させ、2つの弁を組み合わせて吸込・吐出を行います。身近なところでは手動の井戸水ポンプがこれにあたります。
プランジャーを往復させて吸込・吐出を行います。ピストンポンプはピストン側にシールラインがありますが、プランジャーポンプの場合はポンプ本体側に固定されており、往復運動をするプランジャーについていないのが特長です。高圧移送に適しているポンプです。
ダイヤフラム(膜)と2つの弁で構成されるポンプです。ダイヤフラムを上下または左右に運動させて容積を変化させ吸込・吐出を行います。最大の特長はシールレスであることで、薬品移送用に多く使用されています。
ローターや歯車の回転運動により吸込・吐出し作用を行うポンプです。これもさらに3つの種類があります。
いろいろな形状の2枚の歯車をかみ合わせて、歯車が開くときに吸入、閉じるときに吐出を行うポンプです。比較的粘度の高い液体の移送に使用されます。
ポンプ本体の中心と羽根車の中心が少しずれているで、遠心力により可動するベーン(翼)が飛び出るような構造をしています。
一般に筒のなかでねじを回転させて、液体をねじ軸方向に移送させるポンプです。ねじの数によって1軸ねじポンプ、2軸ねじポンプ、3軸ねじポンプがあります。
ちなみにモーノポンプはここに分類され、1条ねじの金属製ローターが、2条ねじの切られたステーターの中で回転することで、ローターとステーターで作られた空間容積を連続的に変化させて移送します。
モーノポンプの構造と原理はこちらを参照ください。
そろそろ時間ですね!最後にまとめをしておきましょう!!
次回は、ポンプの原理に関して詳しく説明いたします!!