ポンプを長期保管するときの注意

モーノポンプ、モーノディスペンサーを長期間停止して保管する場合、運転再開時に不具合が発生することがあります。不具合を未然に防ぐため、事前処置を実施いただきますようお願いいたします。

代表的な不具合は以下のとおりです。

  1. 吐出不良
  2. 起動不良
  3. コントローラーのバッテリー低下

1.吐出不良の予防

吐出不良が起きやすい液体

熱や水分で硬化する液体
熱や水分で硬化する液体は、時間経過とともに硬化が進行します。
温度管理が必要な液体
ヒーターなどで温度管理されている液体は、低温になると粘度が上昇します。
長期間放置し、腐敗・変質した液体
長期間放置することで液体が腐敗・変質することで粘度が上昇します。

事前処置

吐出不良が起きてしまった場合の対応方法

2.起動不良の予防

起動不良が起きやすい状態

ステーターの経年劣化
ステーターは一般的にゴム材質のため、時間経過とともに劣化が進行します。ゴム部分が硬くなるとローター・ステーターの摺動抵抗が大きくなります。
ローター・ステーターの吸着
長期間停止すると、金属製のローターとゴム製のステーターが吸着してしまうことがあります。
ポンプ・ディスペンサー内での液体の分離・硬化
特にローター・ステーター部や軸封部で液体が分離・硬化している場合は、吐出不良だけでなく起動不良の原因にもなります。
また、液体がローター・ステーターに噛み込んでいる状態で起動してしまった場合は、ステーターが破損するおそれがあります。

事前処置

液体については、「1.吐出不良の予防」をご参照ください。

起動不良が起きてしまった場合の対応方法

3.コントローラーのバッテリー低下異常について

バッテリー低下とは

バッテリーはタッチスクリーンとプログラマブルロジックコントローラー(PLC)に使用されていますが、機種により異なります。

事前処置

バッテリー低下が起きてしまった場合は「コントローラーの異常」をご参照ください。

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