固化しやすい液体のトラブル

固化しやすい液体をポンプで移送する場合

溶剤揮発・冷却・水分反応などにより固化する液体をご使用中のお客様からポンプ内部や配管内で液体が固化したままポンプを運転してしまい、ポンプが破損してしまったというご連絡をいただくことがあります。特に運転を一定期間停止して再度運転を開始するときに多いようです。大きなトラブルを未然に防ぐため、改めて液質を確認していただき、運転を再開する際はご注意ください。

固化しやすい液体の種類と特徴
液質特徴液体名
溶剤が揮発して固まる液体固形物を溶剤で希釈して液状にしているため、溶剤が揮発すると固まる塗工液、溶剤系樹脂塗料、エポキシ樹脂、ワニス、NMP+金属粒子
冷えると急速に増粘する液体粘度が温度に依存するため、冷えると急速に粘度が増す糖蜜、キャラメル、IBA(3-インドール酪酸)含有液、UV塗料
水分と反応して固まる液体空気中の水分でも硬化するため、空気に触れているだけで固まるイソシアネート、液状ガスケット(水分硬化タイプ)、SnCI4(四塩化スズ)、TTIP(テトライソプロポキシチタン)
せん断すると固まる液体通常、分子は安定して分散しているが、せん断(ずれによる応力)すると固まる高分子ラテックス

液体が固化したまま運転した場合、以下のような問題が生じる可能性があります。

説明図

液体がポンプ内部や配管内で固まってしまった場合

液体が固まってしまった場合はポンプを運転せず、まずは弊社までお問い合わせください。お問い合わせの際は、銘板や納入仕様書(SPECIFICATION SHEET)、取扱説明書に記載されている「機械番号」と「型式」をお知らせください。

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