ヘイシンを見つけた人

ヘイシンを見つけた人

新規事業への参入や新製品開発、
生産方法の改革など、
何かを成し遂げようとするとき、立ちはだかる壁。
その壁に向き合ったとき、
ヘイシンを選んだ人がいる。
何を求め、何が決め手となったのか ――。
「ヘイシンを見つけた人」に
振り返っていただきました。

この吐出精度が出せていなかったら、LED製造装置の誕生もありませんでした。

粘度や混合比が変わっても
安定して充填できる装置でないと……。

「高輝度LEDの普及を加速させるため、LEDレンズと素子の一体モールディングを可能にしたい」。半導体樹脂封止技術で業界をけん引してきた企業の、新たな挑戦。それが2005年当時、脚光を浴び始めていたLED分野への本格進出でした。「課題は樹脂の充填でした」と語るのは、開発担当の山田様と後藤様。レンズの原材料になる2液硬化性シリコーン樹脂は種類が多く、粘度や硬化剤との混合比も幾通りもあります。「どんな条件でも安定して充填できる装置でないと」。世界から信頼されるものづくり企業として、精度の高さは譲れません。高精度で繰り返し吐出ができる理想のディスペンサーを求めて、国内外の情報を必死に集めました。

成形された高輝度LEDレンズ

もし見つけていなかったら……、
それは考えたくもありません。

膨大な資料の束のなかからヘイシンを見つけたのは、それから約1年後。充填サンプルを見て「これならいける!」と直感したというお二人。すぐに検討を開始し、数百通りにも及ぶ条件での混合・充填テストの結果、ほぼすべての条件で要求精度を達成。2007年に製品化が実現しました。以来、200台を超えるモーノディスペンサーが納入され、現在も高効率なLED製造装置の心臓部を支えています。「もし、ヘイシンを見つけていなかったら……」という質問には、口をそろえて「いや、考えたくありません」。そのホンネ、笑顔が印象的なお二人でした。

ヘイシンを見つけるまでを振り返る後藤様(左)と山田様(右)

独自の成形方法を採用したLED製造装置と本社に展示されている各種LEDレンズの完成品
LED製造装置の生産拠点:マレーシア工場と「京都発、世界へ」をテーマに掲げるTOWA本社ビル

ヘイシンモーノディスペンサー

水状の液体からシリコーン樹脂などの高粘度液にまで対応。高精度の定量吐出性能を誇り、塗布・充填作業のタクトタイムの短縮を実現します。メンテナンスも容易です。

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TOWA株式会社

半導体製造装置と超精密金型の専門メーカー。モールディングプロセスにおいて、世界で高い評価を得ている。この技術を生かしLED事業にも参入した。

本社京都市南区
上鳥羽上調子町5番地

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